特別展 「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」
2017/11/29


中国の明時代末期(16世紀後期-17世紀前期)は、反乱や飢饉など政治的経済的混乱から不安な時代が続き、ついには北方の異民族であった清の支配へと大きく社会が変動しました。明に仕えた画家たちは追われる中で絵を描く者や新たに清朝に仕えるなど、先の見えない時代の中で創造力を発揮したのです。 
この明末清初(16世紀後期~18世紀初)の中国には、主流となった呉派を発展させた正統派の画家が活躍する一方で、彼らの典雅な山水表現に背を向けた異端の画家たちが現れます。呉彬はじめ徐渭や石濤、八大山人から清初の惲寿平など、これらの画家たちは非常に個性的で、人目を驚かすような奇想的ともいえる造形を生みだしました。彼らの作品は、中国絵画史の中では長く等閑視されてきましたが、近年の研究によってその造形的魅力が広く認識されはじめています。 
本展は、当館のコレクションを軸として、他の美術館・博物館所蔵の名品優品をこれに加え、「典雅と奇想」という切り口で明末清初の中国絵画を見直し、歴史の変動期に生きた画人たちを紹介するものです。


主な展示品(予定)※画像は題名をクリック

 

徐渭 「花卉雑画巻」(部分)

 

明・万暦3年(1575) 

 

東京国立博物館

 

 

米万鍾 「柱石図」

 

明・17世紀

 

根津美術館

 

 

米万鍾 「寒林訪客図」

 

明・16-17世紀

 

橋本コレクション

 

 

呉彬 「渓山絶塵図」

 

明・万暦43年(1615)

 

橋本コレクション

 

 

龔賢 「山水長巻」(部分)

 

清・17世紀

 

泉屋博古館

 

 

重要文化財 石濤 「黄山図巻」(部分)

 

清・康煕38年(1699)

 

泉屋博古館

 

 

漸江 「江山無尽図巻」(部分)

 

清・順治18年(1661)

 

泉屋博古館

 

 

重要文化財 八大山人 「安晩帖」第7図

 

清・康煕33年(1694)

 

泉屋博古館

インフォメーション


展覧会名

特別展 「典雅と奇想―明末清初の中国名画展」

主催

公益財団法人泉屋博古館、日本経済新聞社

協力

橋本コレクション

特別協力

公益財団法人静嘉堂

助成

芸術文化振興基金 

会場

住友コレクション 泉屋博古館分館
〒106-0032 東京都港区六本木1-5-1
03-5777-8600(ハロ-ダイヤル)

会期

2017年11月3日(金・祝)-12月10日(日)
前期 11/3(金・祝)-11/19(日)  後期 11/21(火)-12/10(日)

開館時間

午前10時00分~午後5時00分(入館は4時30分まで)

休館日

休館日:月曜

入館料

一般 800円(640円) / 学生600円(480円) / 中学生以下無料 20名様以上の団体の方は(  )内の割引料金

交通

東京メトロ

南北線

六本木一丁目駅下車

徒歩5分

日比谷線

神谷町駅下車

徒歩10分

銀座線

溜池山王駅下車

徒歩10分

お問合先

泉屋博古館分館 SEN-OKU HAKUKO KAN MUSEUM, TOKYO
〒106-0032 東京都港区六本木1-5-1
03-5777-8600(ハロ-ダイヤル)

開館時間の変更や臨時休館を行うことも予想されますので、念のためお出かけの前に当館HPやハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認ください。