うるしの彩どり
2018/05/18


泉屋博古館 展覧会紹介

漆工芸は日本を代表する工芸美術であり、古くから日本人の生活を豊かに彩ってきました。金銀の蒔絵や青貝の象嵌、七色に光る螺鈿など独特の美の世界を創造し、愛玩されました。
その中には意匠に古典文学を主題としたものもあり、鑑賞に一層の奥行きをもたらしています。匠の精緻な技と洗練された意匠が融合した日本の漆工芸は、まさに世界でも類を見ない独自の美術といえます。 

本展では、住友家に伝わった日本、琉球、朝鮮、中国の漆工芸品の中から、茶道具や香道具、そして近代に製作された華やかなおもてなしのうつわをご紹介します。

茶道や香道、能楽などの伝統文化の世界で重用された作品や、京都で作られた雅な会席具や書斎を飾る硯箱など、おもに賓客をもてなす場で使われた華やかな調度をご紹介するとともに、文人たちが愛玩した中国や琉球の作品もあわせて展示します。変化に富んだ華麗な漆の世界をお楽しみください。(展示替えなし)

主な展示品(予定)

象彦 扇面謡曲画蒔絵会席具より 丸盆 大正時代・20世紀 泉屋博古館


龍図堆黄盆     明時代・万暦17年(1589)         泉屋博古館


狩野常信 紫式部・黄蜀葵・菊図 江戸時代・18世紀         泉屋博古館


池田泰真 野菜盛籠図額(部分)1902年頃         泉屋博古館分館


黒漆青貝芦葉達磨香合 明時代・16世紀 泉屋博古館分館


戸島光孚 枝垂桜蒔絵手箱 大正時代・20世紀 泉屋博古館分館


柴田是真 軍鶏蒔絵文箱 江戸時代・19世紀 泉屋博古館分館


原羊遊斉 椿蒔絵棗 江戸時代・19世紀         泉屋博古館分館



インフォメーション

展覧会名    

うるしの彩り―漆黒と金銀が織りなす美の世界

会場    
住友コレクション 泉屋博古館分館
〒106-0032 東京都港区六本木1-5-1
03-5777-8600(ハロ-ダイヤル)

会期    
2018年6月2日(土)- 7月16日(月・祝)

開館時間    
午前10時00分~午後5時00分(入館は4時30分まで)

休館日    
月曜休館(7月16日は開館)

入館料    
一般 800円(640円) / 学生600円(480円) / 中学生以下無料
 20名様以上の団体の方は(  )内の割引料金

交通    

・東京メトロ
南北線 六本木一丁目駅下車 徒歩5分

・日比谷線

神谷町駅下車 徒歩10分

・銀座線

溜池山王駅下車 徒歩10分

お問合先    
泉屋博古館分館 SEN-OKU HAKUKOKAN MUSEUM, TOKYO
〒106-0032 東京都港区六本木1-5-1
03-5777-8600(ハロ-ダイヤル)

開館時間の変更や臨時休館を行うことも予想されますので、念のためお出かけの前に当館HPやハローダイヤル(03-5777-8600)にてご確認ください。