没後50年 河井寬次郎展
2018/06/29

没後50 河井寬次郎展 ―過去が咲いている今、未来の蕾で一杯な今―

展覧会概要

明治23(1890)年、島根県安来市に生まれた河井寬次郎は、明治43(1910)年に松江中学を卒業後、東京高等工業学校(現・東京工業大学)窯業科に入学し、同校で後輩の濱田庄司と出会い、生涯の友人となります。

大正9 (1920)年、京都市五条坂の清水六兵衞の窯を譲り受け、工房と住居を構えました。初個展「天才は彗星のごとく現る」と絶賛を浴びた。大正13(1924)年、濱田庄司を介して柳宗悦と親交を結ぶと、それまでの作風を一変し、実用を重んじた力強い作品を生み出していきました。戦後は、色鮮やかな釉薬を用いた重厚で変化に富んだ独自の作風を確立する一方、実用にとらわれない、自らの内面から湧き出る自由で独創的な造形表現を展開し、その卓越した芸術性は、没後50年を超えてなお、国内外で高い評価を受けています。

本展では、京都の旧宅であった河井寬次郎記念館所蔵作品を中心に、本邦初公開となる山口大学所蔵作品などの陶芸や木彫、書、調度類などを紹介し、寬次郎の仕事の全貌と深い精神世界を辿ります。さらにパナソニックの創業者、松下幸之助が求めた寬次郎作品の他、幸之助が寬次郎に文化勲章を推薦した際に寬次郎に贈った当時の最新トランジスタラジオ「パナペット(R-8)」の同型品を特別出品いたします。

見どころ:

1、土

河井寬次郎が生涯をかけて向き合ったのが土-陶器-でした。

《三色打薬双頭扁壺》、 1961年頃、個人蔵

2、彫・デザイン

時として「表現者」と呼ばれる寬次郎は、

器以外にも多くの仕事を残しています。

《キセル》[デザイン、制作・金田勝造]、1950年頃

《木彫像》、1954年頃

3、言葉

ものづくりを生業とした寬次郎は、

同時に数多くの文章や言葉を残しています。

《『いのちの窓』より(詞句・複製)》、1948年頃

総合案内:

開館期間

2018年7月7日(土)~9月16日(日)

開館時間

午前10時より午後6時まで(ご入館は午後5時30分まで)

休館日

水曜日、8月13日(月) 〜 15日(水)

入館料

一般:1000円、65歳以上:900円、大学生:700円、中・高校生:500円 小学生以下無料 

20名以上の団体は100円割引。

障がい者手帳をご提示の方、および付添者1名まで無料でご入館いただけます。

住所

〒105-8301 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック 東京汐留ビル4階

電話番号

ハローダイヤル 03-5777-8600

交通案内

JR新橋駅「烏森口」「汐留口」「銀座口」より徒歩約8分

東京メトロ銀座線新橋駅「2番出口」より徒歩約6分

都営浅草線新橋駅改札より徒歩約6分

都営大江戸線汐留駅「3・4番出口」より徒歩約5分

ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分