豐臣から徳川へ  時代を描きとめた国宝級の屏風絵を一挙公開
2018/07/08

16世紀後半、日本各地で武将たちが力を競い合っていましたが、織田信長、豊臣秀吉が出て国内をほぼ統一し、朝鮮半島にも攻め込み、秀吉没後、徳川家康が征夷大将軍となります。

本企画では、豊臣家と徳川家が共存する17世紀初めに描かれた3点の高精細画像による屏風を見ることで、当時の人々の生活風景はもちろん、当時の政治情勢が表現にどのような影響を与えたかを解説します。

【展示物のご紹介】伝匠美®による高精細複製です。

1、国宝「洛中洛外図屏風 舟木本」東京国立博物館

作者:岩佐又兵衛(15781650

京都市中(洛中)と郊外(洛外)を描いた洛中洛外図の1つで、もと滋賀の舟木家に伝来したため、「舟木本」と呼ばれている。

左隻に徳川家の象徴「元離宮二条城」、右隻に豊臣家の象徴「方広寺大仏殿」を対比的に配置させ、その間に洛中、洛東の町並が広がる。

2、重要文化財「洛中洛外図屏風 池田本」林原美術館

洛中洛外図の1つで、もと岡山藩主池田家が所蔵していたため「池田本」と呼ばれている。

左隻には元離宮二条城を含む右京の地域と北山から西山にいたる景観、右隻には左京から東山にかけて京都御所が巨大に描かれている。風俗描写も精緻で、登場人物の数は約三千百人を超え、現存する洛中洛外図の中で最多と言われている。

3、重要文化財「豊国祭礼図屏風」豊国神社

作者:狩野内膳(15701616)

豊臣秀吉公の七回忌に当たる慶長9(1604)8月に挙行された「豊国大明神臨時祭礼」の模様が描かれた六曲一双の屏風で、祭礼の2年後慶長11(1606)8月に豊国社に納められた。

1度限りの臨時祭礼を題材とし、また屏風の製作動機、製作時期、筆者も判明しているため、記録性、資料性と共に大変貴重な屏風として知られている。


開催日

〈前期〉平成30713日金~15日日

〈後期〉平成30721日土~23日月

時 間

10:0022:00(受付は21:30まで)

13()のみ11:00開場となります。

14()は特別公演開催のため19:45(受付は19:30まで)です。

入場料

一般 500円/中学生以下 300円 

場所:京都市中京区新町通り錦小路上ル

   百足屋町380 百千足館2階

交通案内:

京都市営地下鉄(JR京都駅から直結)

 【烏丸線四条駅】下車 24番出口から徒歩5

阪急電車

 【京都線烏丸駅】下車 24番出口から徒歩5