「企画展」日本画の挑戦者たち ―大観・春草・古径・御舟―
2018/09/27

「企画展」日本美術院創立120年記念

日本画の挑戦者たち

―大観・春草・古径・御舟―

会 期:  2018年9月15日(土)~11月11日(日)

*会期中、一部展示替えあり

主な出品作品:        橋本雅邦《不老門・長生殿》、 横山大観《燕山の巻》《蓬莱山》、 下村観山《不動明王》、 菱田春草《雨後》《月下牧童》、 木村武山《秋色》、 小林古径《清姫》《弥勒》、 安田靫彦《平泉の義経》《出陣の舞》、 前田青邨《大物浦》《腑分》、 奥村土牛《城》、 富取風堂《もみぢづくし》、 速水御舟《昆虫二題 葉蔭魔手・粧蛾舞戯》《名樹散椿》【重要文化財】、 小倉遊亀《涼》、 片岡球子《北斎の娘おゑい》、 松尾敏男《翔》、 平山郁夫《バビロン王城》、 小山硬《天草(洗礼)》、 田渕俊夫《輪中の村》、 宮廻正明《水花火(螺)》他、約50点

※すべて山種美術館蔵 ※出品内容・展示期間には変更が入る場合があります。

近代以降の日本画壇において、常に先導的な役割を担ってきた日本美術院。今年、創立120年を迎えることを記念して、山種美術館では、日本美術院において、特にめざましい活躍をみせた横山大観、菱田春草、小林古径、速水御舟を中心に、画家たちの活動の軌跡をたどる展覧会を開催します。

明治時代に入り、新時代にふさわしい日本画を画家たちは探求していました。その状況下、東京美術学校(現・東京藝術大学)を辞職した岡倉天心は、自らに従った大観をはじめとする若手画家らとともに、1898(明治31)年、日本美術院を創立します。一時、茨城県五浦での苦難の時期を経たものの、1914(大正3)年に、大観たちによって再興されました。その後も、古典に学びつつ日本画の新生面を切り拓こうと挑む多くの画家たちが、日本美術院を舞台に活躍しています。

なかでも注目されるのが、日本美術院の創立に参加した大観と春草、および彼らに続く世代の旗手として活躍した古径と御舟です。大観は再興後も日本美術院の中心的な存在であり続け、春草は16年の短い画業の間に数々の秀作を生み出しました。また、古径は無駄のない線描と清澄な色彩で格調高い画風を確立し、古径より一回り若い御舟は、次々と新たな日本画の創造に挑み続けました。

本展では、これら4名を中心に、日本美術院の草創期に活躍した画家から、現代の日本画壇を代表するにいたる同院の画家の優品をご紹介します。また、院展出品時から高評価を受けた古径の代表作《清姫》全8点を一堂に展示するとともに、昭和期に制作された作品で初めて重要文化財に指定された御舟《名樹散椿》(10月16日-11月11日公開)を特別展示します。

山種コレクションにおける日本美術院の画家たちの作品を通し、新たな日本画の開拓に挑んだ画家たちの軌跡をご覧ください。

横山大観《蓬莱山》

下村観山《不動明王》

菱田春草《月下牧童》

小林古径《清姫》 のうち「日高川」

小林古径《弥勒》

安田靫彦《出陣の舞》

奥村土牛《城》

片岡球子《北斎の娘おゑい》

速水御舟《名樹散椿》【重要文化財】 (10月16日-11月11日展示)

小山硬《天草(洗礼)》

田渕俊夫 《輪中の村》

会 場:              山種美術館

主 催:  山種美術館、日本経済新聞社

開館時間: 午前10時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

休館日:  月曜日[但し、9/17(月)、24(月)、10/8(月)は開館、9/18(火)、25(火)、10/9(火)は休館]

入館料:  一般1000円(800円)・大高生800円(700円)・中学生以下無料

※( )内は20名以上の団体料金および前売料金。

※障がい者手帳、被爆者健康手帳をご提示の方、およびその介助者(1名)は無料。

アクセス:

山種美術館

〒150-0012 東京都渋谷区広尾3-12-36 TEL:03-5777-8600

JR恵比寿駅西口・東京メトロ日比谷線恵比寿駅 2番出口より徒歩約10分