『 温 故 礼 讃  』 ——百花繚乱・相国寺文化圏
2018/11/19

    相国寺承天閣美術館
                       『 温 故 礼 讃  』
                    ——百花繚乱・相国寺文化圏


I  期:2018年10月13日(土)~2018年12月24日(月・振休)
II 期:2019年1月13日(日)~2019年3月24日(日)
【会期中無休】



   今から約六百年前、室町三代将軍・足利義満によって創建された相国寺は、金閣、 銀閣の世界文化遺産を有し、今もなお禅の古刹としての存在を誇っています。
  そこで育まれた文化は、足利将軍家の唐物趣味(中国趣味)と深く関わり、他の京五山禅林とは異なる独自の文化を構築しました。
  金閣では義満が膨大な中国絵画の名品を愛玩し、銀閣の地・東山山荘の同仁斎では 八代将軍義政が中国の隠道思想を体現しました。また相国寺では画僧たちが将軍家の御用絵師に代々就任し、そこに誕生した画風は室町水墨画史を多様に彩りました。 相国寺の文化活動は、室町文化の歴史に新風を吹き込みました。
  今回の展覧会は、相国寺文化圏と銘を打ち、国宝、重要文化財を多く含む、相国寺に 伝来の名品を一堂に展観し、室町時代からの歴史の荒波を乗り越え今に伝わる寺宝への、温故(古きをあたためる)という教えを礼讃しようとするものです。 今春、重要文化財に新指定された円山応挙筆「大瀑布図」の巨軸も堂々のお披露目 です。ご堪能ください。

主な展示品:

法花蓮華文水指 明時代 高9.8 口径18.3 底径11.5 鹿苑寺蔵


唐物小丸壺茶入 足利義政所持 南宋時代 高2.6 胴径2.6 底径1.9
付属:青貝盆 慈照寺蔵


唐物籠地四方香合 清時代 高7.9 幅6.8 鹿苑寺蔵


古染付玉章香合 明時代 身・旦入補 高2.9 径5.0 慈照寺蔵


志野織部香合 江戸時代 高3.3 径7.2 慈照寺蔵


祥瑞手柘榴香合 清時代 高3.5 径4.5 慈照寺蔵

鳴鶴図 文正筆 明時代 双幅  相国寺蔵

鹿苑寺大書院 双鶏図 縦171.0 横181.5 鹿苑寺蔵

鹿苑寺大書院 一之間 葡萄図襖絵 縦168.5 横93.0 鹿苑寺蔵

 開館時間:
   10:00~17:00(入館は16:30まで)
入館料:
   一般 800円 
   65歳以上・大学生 600円
   中高生 300円  小学生 200円
   ※一般の方に限り、20名様以上は100円 団体割引させていただきます。
  
 ◎ギャラリートーク 14:00~
      2018年12月1日(土)
         担当:本多潤子(当館学芸員)
      2019年2月2日(土)~
         担当:高橋範子
      2019年3月2日(土)~
         担当:本多潤子
 
主 催 : 相国寺承天閣美術館、京都新聞
協 賛 : 一般財団法人 萬年会

会場:
   相国寺承天閣美術館
   〒602-0898 京都市上京区今出川通烏丸東入