扇の国、日本
2018/11/26
       サントリー美術館 展示会

       扇の国、日本

 2018年11月28日(水)~2019年1月20日(日)



 「扇」は、日本で生まれ発展したものです。その起源は詳らかでは ありませんが、早く10世紀末には中国や朝鮮半島に特産品としてもたらされ、中国の文献には、それまで一般的だった団扇と区別し て、折り畳む意味の「摺」の字をあてた「摺扇」「摺畳扇」や、 「倭扇」などと登場します。すなわち、扇が日本のオリジナルであ ったことを物語っています。 宗教祭祀や日常生活での用具としてだけでなく、気分や場所、季節 に応じて取りかえ携帯できる扇は、貴賤を問わずいつでもどこでも楽しめる、最も身近な美術品でした。和歌や絵が施された扇は、贈答品として大量に流通し、また、人と人をつなぐコミュニケーション・ツールの役割も担いました。 
   さらに扇は、屏風や巻物、そして工芸や染織などとも結びついて、 多彩な作品を生み出していきます。あらゆるジャンル、あらゆる流派と交わる扇には、日本人が求めた美のエッセンスが凝縮されているのです。  
  本展では、日本人が愛した「扇」をめぐる美の世界を、幅広い時代と視点からご紹介します。手中の扇がひらひら翻るたび表情を変えるように、「扇」の多面的な世界をお楽しみください。
展示構成:
第1章    扇の呪力


第2章    流れゆく扇

第3章    扇の流通




第4章    扇と文芸


第5章    花ひらく扇


終 章  広がる扇







会期:  2018年11月28日(水)~2019年1月20日(日)
※作品保護のため、会期中展示替を行います。
※本展は山口県立美術館(2019年3月20日~5月6日)へ巡回します。
開館時間  10:00~18:00(金・土は10:00~20:00) 
※12月23日(日・祝)、1月13日(日)は20時まで開館
※12月29日(土)は18時まで開館 ※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日  火曜日
※1月15日は18時まで開館 ※12月30日(日)~1月1日(火・祝)は年末年始のため休館
入館料
一    般  当日 ¥1,300  前売 ¥1,100
大学・高校生  当日 ¥1,000  前売 ¥800
※中学生以下無料 ※障害者手帳をお持ちの方は、ご本人と介護の方1名様のみ無料

サントリー美術館
〒107-8643 東京都港区赤坂9-7-4
東京ミッドタウン ガレリア3階
TEL:03-3479-8600
交通:地下鉄をご利用の場合
都営地下鉄大江戸線 六本木駅出口8より直結
東京メトロ日比谷線 六本木駅より地下通路にて直結
東京メトロ千代田線 乃木坂駅出口3より徒歩約3分