人間国宝・桂盛仁 金工の世界
2018/12/14

人間国宝・桂 盛仁 金工の世界-江戸彫金の技-

 2018.12.01(土)~ 2019.02.11(月)

 桂盛仁 (かつら もりひと/1944生)は長年に亘り練馬区に在住し制作を続けている、人間国宝に認定された金工作家です。
 江戸時代初期から続く彫金の一派、柳川派の流れを汲み、明治・大正・昭和期にかけて、煙草入れなど装身具の彫金で大人気を博した二代豊川光長、桂光春を輩出した流派で、伯父である光春を継いだのが盛仁の父、桂盛行(かつら もりゆき/1914~96) となります。
 父、盛行のもとで修行した桂盛仁は、打ち出しや彫金、象嵌、色絵等の技法を駆使し、日本伝統工芸展などで高い評価を得てきました。宮内庁買い上げ、文化庁長官賞を受賞するなど研鑽を積み、2008年に重要無形文化財「彫金」保持者(人間国宝)に認定されています。 昨今、明治期の卓越した工芸作品を“超絶技巧”と称し、ロストテクノロジーとしての評価がなされてきていますが、そうした工芸の技術が脈々と受け継がれてきていることは、柳川派、そして桂盛仁の金工を見ると明らかです。
 本展は、桂盛仁の初期から近作までを通観するとともに、桂のルーツである、盛行、そして、光長、光春の作品も併せて展示し、今に生き続ける江戸彫金の技を再認識するものです。

主な展示品:

《蟹 盒子》 昭和55年(1980)東京国立近代美術館工芸館蔵


《磯の木 帯留金具》平成11年(1999)東京国立近代美術館工芸館蔵


《木菟 香炉》 平成5年(1993)個人蔵

《飛蝗 香盒》 平成21年(2009)個人蔵


《鯖 帯留金具》昭和61年(1986)個人蔵



《八つ橋図 鐔》昭和51年(1976)個人蔵

<開催案内> 

人間国宝・桂盛仁 金工の世界――江戸彫金の技

会 期 2018年12月1日(土)~2019年2月11日(月・祝) 

休館日  月曜日
※ただし、12月24日(月・休)・1月14日(月・祝)・2月11日(月・祝)は開館、 12月25日(火)・1月15日(火)は休館
年末年始(12月29日~1月3日) 

開館時間 午前10時~午後6時 *入館は午後5時30分まで

会 場  2階展示室 

観覧料
一般300円、 高・大学生および65~74歳200円、
中学生以下および75歳以上無料、
障害者(一般) 150円、障害者(高校、大学生)100円
団体(一般)200円、団体(高校、大学生)100円

主 催
練馬区立美術館(公益財団法人練馬区文化振興協会)
練馬区立石神井公園ふるさと文化館
〒177-0041 東京都練馬区石神井町5-12-16
TEL 03-3996-4060

交通
西武池袋線石神井公園駅下車 徒歩15分
https://www.neribun.or.jp/furusato/