2025年11月24日、半年にわたり入念に準備を重ねた「和器競売オークション2025秋 大阪」は、大盛況のうちに閉幕いたしました。会場にお越しくださった皆様、そして世界中からオンラインでご参加いただいた皆様に心より御礼申し上げます。
本オークションの準備のために私たちは、アジア、欧米など世界各地の蒐集家、個人美術館、そして特に日本明治工芸の蒐集家の皆様のもとを訪れ、金工の名匠である北村静香、海野勝珉、中川浄益などの傑作を集めました。また、亀文堂、金寿堂などの名門の茶壺、 根付、紫砂、茶香道具など多岐にわたるシリーズ珍蔵品も揃え、豊富なジャンルの逸品が集結した、新たな趣向を凝らしたオークションを心を込めて準備いたしました。下見会ではアジア巡回展を特別に開催し、京都、香港、台北の三都市で出品作より厳選された品々を順次展示、各会場では蒐集家の皆様より熱烈な反響をいただきました。
本オークションは3日間にわたり開催され、多数の蒐集家の皆様に会場、電話、インターネットなど様々な方法でご参加いただきました。本オークションはご成約総額・ご成約率ともに、和器競売オークションにおいて史上最高記録を更新いたしました。
ここに、本オークションにご参加いただきました全ての方々に心より感謝申し上げます。皆様の信頼とご支援により、数多くの芸術作品が新たな居場所を見出しました。会場に足をお運びいただいた方や委託してくださった方、オンラインでご参加いただいた方、一つ一つのご支援がかけがえのないものでした。
今回のオークションの成功は、私たちの新たな旅立ちの出発点です。まもなく2026年春のオークションの準備を開始いたします。専門性と誠実さを堅持し、蒐集家の皆様にさらなる芸術の至宝をお届けしてまいります。
来たる桜の季節、大阪文化館・天保山にて皆様と再会し、江戸の文玩、明治の至宝を前に、芸術の永遠の輝きを語り合えることを心待ちにしております。